予防医学とは(1)

予防医学は医学の一部であり、公衆衛生学と密接に関わっている。
予防医学には3段階あることが知られている。

●第一次予防は、衛生教育などにより、疾患への罹患を防ぐ。

●第二次予防では、スクリーニングなどにより、疾患の早期発見と
治療を目指す。

●第三次予防では、病気になったとしても、適切なリハビリにより
障害を最小限に抑え、社会復帰を促す。

*公衆衛生(Public Health)は、集団の健康の分析に基づく
地域全体の健康への脅威を扱う。世界保健機関(WHO)は、
健康を「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、
たんに病気あるいは虚弱でないことではない」と定義している。

世界保健機関は公衆衛生を「組織された地域社会の努力を通して、
疾病を予防し、生命を延長し、身体的、精神的機能の増進をはかる
科学であり技術である」と定義している。

臨床医学が個人水準で健康を扱うのに対して、公衆衛生は社会水準で
健康を取り扱う。例えば、生活習慣病対策・伝染病(感染症)予防・
公害対策・上水道・下水道・食品衛生など社会保障の基礎となる分野
について研究する。

*スクリーニングとは、広く浅く一通りの検査などをして疑わしい
病気などを検索すること。

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