高濃度ビタミンC点滴療法(その2)

高濃度ビタミンC点滴療法:

副作用のない最新のガン治療法として注目、米国では臨床試験が
行われています。

●2008年6月カナダのMcGill大学が高濃度ビタミンC点滴療法の
進行ガンに対する第1相試験を発表しました。

Phase I clinical trial of i.v. ascorbic acid in advanced
malignancy. Annals of Oncology 2008 19(11):1969-1974 

●2008年8月 米国立衛生研究所の研究チームはビタミンCが
腫瘍の成長を抑制すると米科学アカデミー紀要に発表しました。

Pharmacologic doses of ascorbate act as a prooxidant and
decrease growth of aggressive tumor xenografts in mice.
PNAS: August 12, 2008:105(32):11105-11109.

●2009年3月 金沢大学補完代替医療学講座 大野智准教授らは
高濃度ビタミンC点滴療法による進行癌治療の総説を Anticancer
Researchに発表しました。

High-dose Vitamin C (Ascorbic Acid) Therapy in the Treatment
of Patients with Advanced Cancer. Anticancer Research March
1, 2009 vol. 29 no. 3 809-815.

●2010年2月 東京大学、愛媛大学、愛知がんセンター研究所、
愛媛大学の共同研究グループが、培養細胞実験で高濃度の
ビタミンCが人間の中皮腫細胞に細胞死を誘導することを
Biochemical and Biophysical Research Communicationsに発表
しました。

High dose of ascorbic acid induces cell death in mesothelioma
cells, Biochem Biophys Res Commun. 2010 Apr 2;394(2):249-53.                                          

●2010年7月発行の国際統合医学会誌に高濃度ビタミンC点滴療法が
有効であった事例報告が4編掲載されました。

①大島正幸 :高濃度ビタミンC点滴療法で腫瘍マーカーが正常値に
回復した癌患者2例と、治療頻度と効果に乖離のある癌患者2例の経験. 
国際統合医学会誌 2010;1(2):170-174.

②北村 康 :超高濃度ビタミンC点滴療法が著効した末期前立腺癌症例. 
国際統合医学会誌 2010; 1(2): 175-178.

③西山寿子 :高濃度VitC点滴療法によって治療を再開できた前立腺がんの1例. 
国際統合医学会誌 2010; 1(2): 175-178.

④田中 善、 加藤逸郎:再発舌癌に対する高濃度ビタミんC局所動注療法
の経験. 国際統合医学会誌 2010; 1(2): 1784-6.

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