ガレノス

古代においてヒポクラテスに次ぐもっとも著名な医学者として
知られるガレノス(129~199)は、コールドクリームなどの
製剤法の創始者としても知られている。

彼は古代の医学を集大成し、以後17世紀に至るまで、西欧に
おける医学の権威として崇められ、アラビア医学にも絶大な
影響を与えた。

ヒポクラテスを医学の神として高く評価し、ヒポクラテス医学を
基礎として、自らの解剖学的知見と哲学的理論によって、体系的
な学問としての医学を築き上げた。

動物の解剖を行い、脳神経、筋肉、眼、骨などについて優れた
成果をあげたが、人体の解剖は行わなかった。

生理学・病理学においては、肝臓・心臓・脳を生命活動の中枢
であるとするなど、輝かしい業績を残した。

*コールドクリーム
植物油などの油性成分と水を混合し作ったクリームで、使用した
ときに水分が蒸発して冷たく感じるので、コールドクリームと
呼ばれるようになった。

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